にわちゃんブログ

にわちゃんのふざけた生き方

最高だったラグビーワールドカップ(日本代表について)

大会中ににわかラグビーファンになった。

 

 最初は前回大会で南アフリカ相手にジャイアントキリングを成し遂げた日本代表が決勝トーナメント進出を目指している。それくらいの情報しか知らなかった。4年間の間にどういった出来事があったのかも知らなかった。

というよりも前回大会で予選プールを突破できなかったことを今年になって改めて認識した。

海外の選手どころか日本の選手やラグビーの大まかなルールも知らない。せいぜいパスを前に出さない、キックなら前に出してもいい。それぐらいの知識だった。

 

大会中どういう風にラグビーを好きになったか。順を追うと、まずロシア戦は途中から何となく見てニュースのハイライトでそんな流れがあったのかと思ったぐらい。とはいえ日本代表が勝っていたというのは嬉しいなと感じていた。

よし、今度はちゃんと見ようと思った試合がなんと次週のアイルランド戦。世界ランク1位(対戦時は2位)との試合だった。力関係は数字でしか分からないが間違いなく格上であり、ロシア戦のようなスコアにはならないのは想像できていた。無知ゆえに勝てる可能性がないわけじゃないだろうくらいに見始めると、前半終了までに興奮のバロメータは上がりまくっていた。日本が格上に喰らい付いて引き摺り下ろそうとしているのは伝わってきた。間違いなくフィールドの選手たちは激闘に立ち向かっているのだと。

 

後半、福岡選手のトライ、自身エンドライン手前での姫野選手のジャッカル。その後印象的だったのは7点差になるキックを田村選手が決めた瞬間テレビに映された女性の表情だった。

なぜ印象に残ったかというと、残り時間が少ない時点での7点差、「勝ちに大きく近づいた瞬間」。

客観的に見てる人間からすると「間違いなく勝つのでは」と思った瞬間。

テレビの前でその表情になる気持ちがよく分かった。それほどまでに興奮していた。最終的にアイルランドに負けを認めるキックをさせた。その後数日間何度もハイライトが流れ、その事実を噛み締めていた。

 

この時私は完全に、ラグビーとはなんと難しく面白いスポーツだろうと思っていた。ルールが少しずつ分かってきた。アメフトに似てると思って見始めた。全然違った。反則を誘うのではなく強制させるというのも私が今まで見てきたスポーツとは異なっていた。ロシア、日本、アイルランドを見てディフェンスのラインが整っていることがいかに素晴らしく、美しいことかとも感じていた。他にもあるが言い尽くせない。

 

サモア戦、スコットランド戦を勝ち抜き、ベスト8。目標を達成した日本代表。サモア戦の終了間際4トライ目を狙う攻防。スコットランド戦の守り続けた後半残り20分。どちらも長く、ハラハラした。美しいパスワーク、強靭なタックル、すぐに立ち上がる選手たち。素晴らしいものを沢山見せてもらった。ラグビーの精神に惚れ惚れしていた。

 

決勝トーナメント初戦の南アフリカには負けてしまった。しかし日本代表は素晴らしい興奮を私に与えてくれた。日本が負けても私の中でラグビーワールドカップは終わっていなかった。不思議な感覚だった。当初日本代表を見るつもりだったのがラグビーを見ることに大会中に変わっていた。

 

私は今世界の選手がどんなプレーをしていたのかを見直している。そのことはまた別の記事で書きたいと思う。こんな面白い世界を教えてくれてありがとう日本代表。とにかくその一言に尽きる。